コロナの正体はまだまだ見えていないとは言え、
コロナが生活の中にいることに慣れてきた昨今。
自分自身の心境の変化、それにここから見える社会や人の心の変化。
毎日薄色の水彩絵の具を重ね、1日1日では感じない色の濃度が、
8ヶ月経ったら結構ハッキリと見えてきた。
そんな事を思いながら絵を描いている日々ですが、
今日の昼に遊びに来た友人も又、同じ様に感じていたのを知って、
これは気のせいでも無いのかもと思う。
二人に共通の感覚は、感動するものが無くなった、
若しくは、心を動かされるものが変わった、という事だった。
これはコロナ初動の頃に予想できた事だけど、
実際の詳細はやはり現場になって具体的になるもんだ。
これからの世界は、今までの様に感性や感覚を頼りには出来ず、
一歩一歩考えながら歩いて行き、
立ち止まって変化に耳をすまして行こう。
話せば長いが、いろんなものに興味を無くして、
意外なものの中に光明を見つけた。
芸術、哲学、宗教、その他無形の理論に無意味感を持ち始め、
魚を捌いたり、漬物を漬けたり、畑をやる事が、
それらに代わる事なんだとハッキリと掴み着地する。
今考えている事を誰にも言わずとも、刺身や漬物や野菜に出ている。
それが新しい芸術や哲学や宗教に代わる。
そういう事が大切だと思った。
たった2、3年前の当たり前を懐かしむ様になるのだろう。
マシマタケシ
31日(土)語りとLIVEのステージに絵の展示
3日間 作品展示(購入可能作品有)
31日(土)/ 11月1日(日)会場にいます
episode
「虹の戦士」語りのメンバーである扉絵。
言わずと知れた、画家・マシマタケシさん。
当時、マシマさんは屋久島にお住まいでした。
友人の誘いで訪れた東京での個展会場で出会いました。
それも約10年前であるということを、先日話していて判明しました。
この間、いろんなシーンをご一緒させて頂き、
歯に衣着せぬ表現で感じたことをシェアしてくださるマシマさん節に、
直接的にも間接的にも成長をもらいました。
2014年、一つ目の作品をお預かりすることに。
その約1年後に作品と再会したマシマさんが
「この一年の中で、絵が成長している」と、
言ってくれた言葉は忘れられません。
そして、2019年6月、
「虹の戦士」の為に描きおろされた2つめの作品をお預かりすることに。
初めてこの扉絵の作品を開かせてもらった瞬間、
体に走った振動は今も感覚がよみがえります。
マシマさんの作品は「観る」というよりも、
「体感」という言葉が合っているように感じています。
今回は他ではなかなかご覧になれない他の扉絵に出会えます。
私自身、マシマさんの扉絵に囲まれて、
トウノミカちゃんのともしびの中、
引田香織ちゃんの音楽と共に
10月31日(土)のステージを迎えられることを
想像すると、かなり興奮して寝られません!